札所八番 西善寺(さいぜんじ)
清泰山 西善寺(臨済宗南禅寺派)
秩父三十四観音霊場 札所八番 東国花の寺百ヶ寺 埼玉1番
禅宗寺院としての開山は北条家出身の田村円福寺第三世 竹印昌岩和尚(1464)
開基は関東管領上杉憲房公(1525)。それより以前、秩父札所としては文暦元年(1234)に成立していたとされます。
本尊は阿弥陀三尊佛(本堂上間に安置)ですが、明治時代の廃仏毀釈によりお堂(根岸堂)が破壊されたため現在は十一面観音坐像を本堂正門に安置しています。いずれも惠心僧都作と伝えられています。
本堂軒には唐破風の向拝、堂内は五十丈敷きの広さを持ち、極彩色の欄間を配しています。また上下間の間には中国故事二十四考の内、八話の欄間が納められています。
文化七年(1810)と文政七年(1824)に二度火災に遭い、弘化二年(1845)に現在の本堂を再建、平成になって15年かけ大改修をして、現在に至ります。